シグナスXはヘッドライトの光量自体はあるのですが、初期設定がかなり下向きにされているようです。
まだアドレスV125Sの方が遠くを照らしていました。
調べてみるとそう感じる方は多いようで、光軸調整についてのブログや整備日誌がたくさんありました。
今回それらを見ながら、自分もシグナスXの光軸調整をしてみることにしました。
光軸調整に必要な工具
シグナスはいたずら防止のために、ところどころ外装のねじにトルクスというねじを使っています。
今回外す必要のある部分もトルクスが使われています。
ちょっと陰影で見えにくいのですが、キーシリンダーの上側にあるねじがトルクスです。
こちらの写真だとわかり易いですね。
ねじが星型になっています。
このねじはトルクスのT25というサイズのねじです。
これを外すために用意した工具が、こちらのレンチセットと、ビットになります。
レンチセットは近くのホームセンターに行けばあるようなもので、あまり何も考えずにセットだからほかにも使えるかと購入したのですが、実はT25のサイズのトルクスが同梱されていませんでした。
T20からT30に飛んでいますね…
帰ってから気づいたので改めて工具専門店に行ってビットを買う羽目になりました。
ビットはこちらですね。
ビット単体で500円程度でした。
最初からAmazonなどで、トルクスのセットを買った方がよかったのかもしれないのですが…
実はこれが後から役に立ちました。
実際にカバーを外していく
工具がそろったら、ねじを外していきます。
上の写真の両側のねじを外します。
すると、フロントの上側の部分のカバーが外れてきます。
動画なんかを見ると力任せにはぎ取っているのですが、シグナスX3型の自分の車体はすぐにするっと外れました。
上の写真と次の写真を見てもらうと、爪が数か所あるのが分かるでしょうか?
このツメが斜め下から上方向に向かって上記写真の溝状の部分に刺さっています。
なので、逆に外すときは斜め下方向にスライドさせるように引っ張ると何の抵抗もなく外れました。
上の部分はねじを受ける部分で、金具で補強が入っています。
つける際はこの金具が外れないように気を付けてくださいね。
ある程度の固さではまっていますが落ちてしまうこともあるようです。
光軸の調整に入る
再度同じ写真ですが、開口部の前側に二つの切り欠きがあるのが分かりますか?
写真の右側の方がライトの光軸の左右の調整ねじが下側にあります。
左側の方にはライトの光軸の上下の調整ねじが同じく下側にあります。
これを回すためにプラスのドライバーが必要とのことでしたが、
軸の長いドライバーでないと実はねじまで届きませんでした。
ガイドの溝に沿って下を見るとねじがあるのが分かりますか?
ドライバーだとねじの下部分のギア部分にドライバーの頭を突っ込んで回すんです。
しかし自分のドライバーでは届かないので、直接ボルト状の上部分を先ほどのレンチセットで回すことにしました。
これがちょうどいい小ささで、狭いところでも入ってくれました。
ラチェットを使ってボルトの頭を回転させます。
写真に向かって、ボルトの頭を反時計回りに回すと光軸が上がります。
ボルトの頭を時計回りに回すと、光軸が下がります。
実際には、少し暗くなってからライトを照射した状態でねじを調節すれば自分の希望の位置まで上げやすいかもしれません。
自分はざっくりと調整したので後から夜に走って試すことになりました。
ちなみに上げすぎると、今度はハイビームにしたときに上を照らしすぎて、使えなくなりますので適度なところで調整してくださいね。
実際に調整してみた感想
やはりシグナスXは光量は多いので光軸を上げるだけでかなり見やすくなりました。
これでLEDなどのライトに変えればなお一層見やすくなるかもしれませんね。
ちなみにLEDライトに交換する際もこの手順でカバーを外して交換します。
でも当面子の光量であれば特にLEDは必要ないかなというレベルになりました。
作業はアドレスなんかはヘッドライトの下のねじを緩めて前後させるだけで調整できるので楽なんですが、それに比べると手間ですね。
注意点
作業自体は難しくないのですが、いくつか注意点を挙げるとするなら
・カウルを無理やりはがしてツメを折らないこと
特に冬場はプラスチックが硬化していますので割れやすくなります。
・ドライバーを使って調整する場合は長いものを用意すること
短いもので無理にやろうとするとねじ山をなめてしまいそうになります。
・光軸を上げすぎてしまわないこと
ロービームは良くてもハイビームが上を向きすぎて空を照らしてしまわないように。
これくらいかなと思います。
戻すときはまたカウルを下から上に向けてスライドさせればスムーズにはまりますので、あとはねじを適度に締めて終了です。
多分今までより夜の走行が快適になると思いますよ。
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